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質問しにくい職場環境を改善する3つのポイント

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仕事でわからないことがあっても、なかなか質問しない社員がいるのはなぜでしょうか。質問できない社員が生まれる原因は職場環境にあります。たとえば、部下が上司に萎縮していたり、ミスや失敗を恐れていたりする場合、気軽に質問したくてもできません。社員が質問しにくいと感じる原因を知り、職場環境を改善することが大切です。この記事では、質問できない社員が生まれる原因や、悪化した職場環境を放置するデメリット、風通しが良い職場環境づくりのポイントをわかりやすく解説します。

社員が質問しにくいと感じる原因

社員が質問しにくいと感じる原因は2つあります。

  • 上司が忙しそうにしている
  • 質問すると怒られると感じている

とくに上司との関係性が良くなかったり、日頃からコミュニケーションがとれていなかったりする場合は要注意です。質問できない社員が多い場合は、社員のメンタル面のケアや、上司との関係改善を軸に職場環境の改善に取り組みましょう。

上司が忙しそうにしている

上司がいつも忙しそうにしていると、部下が「迷惑にならないだろうか」、「仕事の邪魔にならないだろうか」と遠慮してしまいます。仕事で聞きたいことがあっても、気軽に質問できません。上司の業務量が多すぎると、上司と部下のコミュニケーション機会も減少します。お互いの人となりがわからないため、ますます質問しづらい職場環境になってしまいます。まずは教育係となる上司や管理者の業務量を調整できないか検討しましょう。とくに新入社員の研修期間は、他の社員となるべく業務を分担し、教育係の業務量にゆとりをもたせることが大切です。

質問すると怒られると感じている

そもそも、部下が「質問すると怒られる」と感じ、積極的に質問してこないケースもあります。考えられる原因は以下の2パターンです。

  • 上司の言動が高圧的になっている
  • 部下が失敗を恐れている

上司の指導が厳しすぎたり、言葉遣いが高圧的だったりする場合、部下が上司に萎縮してしまいます。質問の答えを聞くメリットよりも質問するデメリットが上回り、質問できない社員になってしまいます。また、とくにZ世代の若手社員に多いのが過剰に失敗を恐れ、質問すること自体を忌避するケースです。日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)の「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021」によると、Z世代の社員は「失敗したくない」、「恥をかきたくない」という気持ちが人一倍強いことがわかります。[注1]
こうした社員に対しては、質問にリスクがないことを丁寧に説明し、気軽に質問しやすい職場環境づくりに取り組む必要があります。

[注1]日本能率協会マネジメントセンター(JMAM):【イマドキ新入社員意識調査2021】vol.1 Z世代の特徴
https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0062-imadoki2021.html

質問しにくい環境で発生する問題


質問できない社員が多いと、どのような問題が発生するのでしょうか。社員がわからないことを質問せず、そのまま仕事を進めてしまうことでミスや手戻りが多くなり、業務効率の低下につながる恐れがあります。また、社員が周囲とコミュニケーションをとらず、成長やスキルアップの機会が失われるのも問題です。質問できない社員が増えるデメリットを2つ紹介します。

わからないまま仕事を進めてミスが発生する

疑問やわからない点をそのままにしていると、ミスや手戻りが増加し、仕事が停滞してしまいます。社員によっては失敗を恐れるあまり、ますます質問できなくなるという悪循環にもつながります。また、質問できない社員が増加すると、会社組織全体の生産性に悪影響を及ぼす可能性もあります。入社したばかりの社員の多くは、自分の力で疑問や悩みを解決できません。もちろん、社員の自主性を適度に育てたり、一人で問題を解決させたりすることも大切です。しかし、ミスや手戻りがあまりにも多い場合は、「気軽に質問できない」、「わからないことを聞けない」という状態が悪循環を生み出している可能性があります。疑問点を放置したまま仕事を進めないように、周囲の社員や直属の上司が積極的にサポートしましょう。

成長やスキルアップの機会が失われる

上司や同僚とコミュニケーションをとり、仕事のコツや進め方を質問するプロセスは、ビジネスパーソンにとって必要な素養を身につけるための大切な機会です。周りに質問できない社員に育つと、成長やスキルアップの機会が失われてしまいます。「失敗したくない」、「怒られたくない」という社員の気持ちに寄り添いながら、気軽に質問できる職場環境づくりに取り組みましょう。

質問しにくい職場環境を改善するポイント

社員が質問しにくい職場環境を改善するために、意識したいポイントは2つあります。

  • 気軽に意見交換できる職場環境づくりをする
  • ナレッジ共有システムやコミュニケーションツールを導入する

まずは気軽に意見交換できる職場環境づくりのため、フリーアドレス制の導入や雑談スペースの設置など、社内コミュニケーションを活性化するための施策を行いましょう。また、コミュニケーションツールやナレッジ共有システムの導入も効果的です。

気軽に意見交換できる職場環境づくりをする

気軽に質問できる職場環境づくりのため、社内コミュニケーションを活性化する施策を取り入れましょう。たとえば、以下のようなことが効果的です。

  • 社員の席を固定しないフリーアドレス制を導入する
  • お茶やコーヒーが用意された雑談スペースを設置する
  • サンクスカードを導入し、日頃の感謝を互いに伝え合う
  • 1on1ミーティングを取り入れ、上司と部下がマンツーマンで話す機会を増やす
  • 定期的に社内向けのレクリエーションを開催する

上記の施策はあくまでも一例に過ぎません。職場環境がなかなか改善しない場合は、社内アンケートを実施し、仕事や人間関係の問題点を洗い出しましょう。

ナレッジ共有システムやコミュニケーションツールを導入する

企業によっては、上司の業務量を調整するのが難しく、社員からの質問に対応できない場合があります。また、テレワークやリモートワークを導入している企業の場合、物理的なコミュニケーション機会も限られます。そうしたケースで役立つのが、ナレッジ共有システムコミュニケーションツールといったデジタルツールです。

ナレッジ共有システム 仕事のコツや進め方をデータベース化し、検索できるようにしたシステム
コミュニケーションツール インターネットを通じて、いつでもどこでもやりとりできるツール

ナレッジ共有システムがあれば、仕事の疑問点やわからない点を社員が自主的に調べられます。また、コミュニケーションツールを導入すれば、テレワークやリモートワークを導入している企業でも、上司と部下が気軽にコミュニケーションをとれます。周りに質問できない社員が多い場合は、ナレッジ共有システムをはじめとしたデジタルツールの導入を検討しましょう。

【まとめ】

質問しにくい職場環境の改善方法を知り、ナレッジを共有する仕組みづくりを

社員が質問しにくいと感じる原因は、職場環境に隠れています。とくに問題なのが、上司と部下の関係性です。上司がいつも忙しそうにしていたり、部下が上司に萎縮してしまっていたりする場合、質問したくても質問できません。まずは社員が質問しにくいと感じる原因を分析し、気軽に意見交換できる風通しの良い職場環境づくりに取り組みましょう。また、ナレッジ共有システムをはじめとしたデジタルツールの導入も効果的です。上司が忙しいときでも、ナレッジ共有システムがあれば知りたい情報を自力で検索できます。

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