販売促進、店舗集客、キャンペーン告知、見込み顧客の育成(リードナーチャリング)など、メールマガジン(メルマガ)はさまざまなシーンで役立つマーケティング手法です。しかし、ただメルマガを配信するだけでは結果が出ません。売上アップにつながるメルマガの書き方には、いくつか共通点があります。この記事では、メルマガの書き方で押さえるべきポイントや、企業がメルマガを運用するメリット、メルマガを使う販売促進の具体的な方法について以下、3つの内容を解説します。
- メルマガの書き方3つのポイント
- 企業がメルマガを活用する3つのメリット
- メルマガを活用した3つの販促方法
目次
メルマガの書き方3つのポイント
メルマガの書き方には3つのコツがあります。まずは件名に読み手のメリットを書き、ユーザーが途中で離脱しないよう見やすい構成にすることが大切です。また、メルマガの配信目的に合わせて、最適なコンテンツを選びましょう。
件名にこのメルマガを読むメリットを書く
メルマガを開封してもらうため、件名に「開封メリット」を入れましょう。読み手は一日に多くのメルマガを受け取ります。読み手が興味を持てない件名でメルマガを配信しても、読み手にメールを開いてもらうことはできません。読み手が思わず開封したくなるような、「無料」「今だけ」「セール中」など、読み手の興味関心を刺激するキーワードや、お得感のあるキーワードを盛り込みましょう。数あるメルマガのなかで、自社のメルマガを開封してもらえるような件名を書くことが大切です。
改行、段落、囲み線などを使って見やすく
件名に興味を持ってもらっても、メルマガの途中でユーザーが離脱してしまってはコンバージョンにつながりません。ヘッダー、リード文、本文、フッターの基本的な体裁を守りつつ、ユーザーが読みやすい体裁にしましょう。そのためには、改行、段落、囲み線の3つを賢く使うことが大切です。改行は読み手が利用しているデバイスやメールソフトにもよりますが、おおむね全角35文字~40文字で改行すると、体裁のよいメルマガになります。文章がだらだら続くと読みづらいため、数行おきに余白を入れたり段落分けをしたりすることで、ユーザーが息継ぎでき、文章内容が伝わりやすくなります。また、各セクションの間に罫線を使った囲み線を入れるのも効果的です。多用は禁物ですが、視覚的にわかりやすいメルマガになります。
配信目的に合わせたコンテンツを作成する
メルマガの配信目的によっても、最適な文章構成は変わります。
配信目的 | コンテンツ |
認知度やブランドイメージの向上 | プロモーションは控えめにしつつ、読者が自社に興味を持ってくれるようなコンテンツを中心に書く |
セミナーやウェビナーの集客 | セミナーやウェビナーへ参加することで、読者がどんなメリットを得られるかをテーマに含める |
商品やサービスの販売促進 | 商品ページのURLをクリックしてもらうため、本文内に目を引くキャッチコピーを入れる |
販売促進、ブランドイメージの向上といったメールの配信目的や、ターゲットの読者を考えながらメルマガのコンテンツを作成することで、結果につながりやすくなります。
企業がメルマガを活用する3つのメリット
他のマーケティング施策と比べて、メルマガにはメルマガならではのメリットがあります。メルマガの強みを知り、マーケティング戦略に活かすことが大切です。ここでは、企業がメルマガを活用する3つのメリットを紹介します。
プッシュ型マーケティングを実現できる
マーケティング戦略は、お客さまに「見てもらう」「見つけてもらう」のが目的のプル型と、お客さまに直接働きかけるプッシュ型の2種類に分かれます。販売促進という観点で、即効性が高いといわれるのがプッシュ型マーケティングです。メルマガもプッシュ型マーケティングの一種ですが、同じくプッシュ型の新聞広告やテレビCMなどと違い、メールを送るだけで手軽に商品やサービスを訴求できるのが強みです。
低コストで実現できる
プッシュ型マーケティングのなかでも、メルマガは低コストで実現できるマーケティング施策です。たとえば、紙のダイレクトメール(DM)と違い、メルマガは印刷費用や配送コストをかけず、大量にメールを送信できます。また、新聞広告やテレビCMと違い、広告出稿費も不要です。そのため、メルマガは費用を押さえながら、新規顧客の獲得や見込み顧客の育成に集中することができます。
顧客リストを有効活用できる
営業活動で獲得したハウスリスト(見込み顧客のリスト)がある場合、メルマガと組み合わせることで、さらに有効活用できます。顧客リストのお客さまに対し、メルマガで能動的に商品やサービスの訴求、資料請求やお問い合わせ、セミナーやウェビナーへの参加を呼びかけることで、商談の機会を逃しません。
メルマガを活用した3つの販促方法
具体的に、メルマガをどのように活用すれば販売促進につながるのでしょうか。メルマガだけでなく、デジタルギフトサービスとの組み合わせやオンラインショップとの連動など、複数のチャネルを活用することがメールマーケティングのポイントです。メルマガを使った3つの販促方法のモデルを見てみましょう。
デジタルギフトを配信し、インセンティブを付与
デジタルギフトサービスとは、メールでURLやQRコードを送り、オンラインでギフト券やクーポンなどのインセンティブを発行できるサービスです。メルマガとデジタルギフトサービスを組み合わせ、デジタルインセンティブを一斉送信することで、キャンペーン施策をスピーディーに実現できます。また、件名でインセンティブがあることを知らせると、メルマガの開封率も上がります。
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紙のギフト券を送付するキャンペーンと違い、デジタルギフトサービスは配送コストがかかりません。また、数十円〜数百円のミニマムギフトも配信できるため、キャンペーン予算に合わせて柔軟にプロモーションを展開できるのもデジタルギフトの強みです。
オンラインショップと連動し、流入を増やす
メルマガとオンラインショップを連動させ、メルマガからの流入を増やすのも効果的な販促方法です。メルマガの定期配信で新商品のお知らせや、セールや送料無料キャンペーンの告知を行ない、本文にオンラインショップのURLを記載することで、読み手の購買意欲を刺激しつつ、スムーズにオンラインショップへ誘導できます。読み手がURLをクリックするよう、動線を考えることが大切です。
ステップメールで購買プロセスをデザインする
ステップメールとは、購買プロセスを設計し、決まった順番通りにメールを配信するメルマガです。たとえば、ステップメールの具体例は次の通りです。
配信 | 内容 |
1通目 | 自己紹介や、ユーザーに興味を持ってもらうような内容 |
2通目~4通目 | さらに一歩踏み込み、具体的な商品紹介 |
5通目 | 商品の訴求やプロモーション |
まずは想定されるカスタマージャーニーから逆算して、メール1通ごとの内容や配信のタイミングを決めましょう。いきなりサービス訴求やプロモーションを行っても、購買行動にはつながりません。ユーザーとの関係構築から購買までの流れを各プロセスに分け、メルマガ配信で一つひとつクリアできるようプロセスを設計することが大切です。
【まとめ】
メルマガの書き方のコツを知り、メールマーケティングの改善を
メルマガの書き方には、「件名に開封メリットを書く」「改行、段落、囲み線を使って見やすく」「配信目的に合わせたコンテンツを作成する」の3つのポイントがあります。メルマガの書き方のポイントを押さえたうえで、デジタルギフトサービスやオンラインショップとの連動、ステップメールの方式での購買プロセスのデザインなど、マーケティング施策を充実させましょう。