SNSマーケティングを実施するために、SNSの1つであるTwitter(ツイッター)の公式アカウントを開設する企業が増えています。Twitterの企業アカウントのフォロワーを増やすことで、商品やサービスの売上を伸ばしたり、自社の認知度を高めることができます。しかし、定期的にツイート(投稿)をしてもフォロワーがなかなか増えず、Twitter上でのブランディングに苦戦する企業が少なくありません。Twitterのフォロワーを増やすには、ユーザー心理を理解し、効果的な施策を打ち出すことが大切です。この記事では、Twitterのフォロワーをゼロから増やすための施策や、フォロワー獲得のうえで注意したいポイントを解説します。
目次
企業がTwitterのフォロワーを増やすために行うべき3つの施策
企業アカウントでTwitterのフォロワーを増やすには、どのような施策が効果的なのでしょうか。ここでは、単なるフォロワーではなく、アクティブなファンを増やすための3つの施策を紹介します。
フォローしたくなるようなプロフィールを作成する
Twitterアカウントのプロフィールは、ユーザーが最初に見るポイントであり、顧客接点の役割を果たします。自社のターゲットとなるユーザーに興味を持ってもらえるよう、アカウントの名前、アイコン、自己紹介欄、URLの4点を吟味しましょう。
アカウントの名前 | ・企業の場合は、企業名やブランド名を必ず含める |
アイコン | ・シンプルでわかりやすく ・タイムラインで目立つ画像を選ぶ ・スマートフォンでの閲覧も想定する |
自己紹介欄 | ・160文字の制限があるため、PRポイントを絞り込む ・冒頭の一文は目を引く文章に ・どのような情報を発信するアカウントなのか簡潔に示す |
URL | ・自社サイトやECサイトのURLを記載する |
検索キーワードやハッシュタグを活用する
ユーザーはTwitterの検索機能やハッシュタグからも流入します。その時々の季節やイベントに関連したキーワードをツイートに盛り込んだり、ユーザー間で話題になっているハッシュタグをつけることで、ユーザーの流入を増やせます。Twitter社は毎年トレンドキーワードを「Twitterカレンダー」にまとめているので、ぜひ活用してみましょう。[注1]
[注1] Twitter:2021年Twitterカレンダー
https://business.twitter.com/ja/resources/twitter-marketing-calendar.html
デジタルギフトを活用し、キャンペーンを実施する
Twitterのフォロワーを増やすうえで、キャンペーンの実施は非常に効果的です。Twitterでのキャンペーン実施に役立つのが、URLやQRコードなどを用いてオンライン上でギフトが送れる「デジタルギフトサービス」です。デジタルギフトサービスを活用し、企業アカウントのフォロー&投稿のリツイートなどを条件としたプレゼントキャンペーンを実施することで、フォロワーを獲得することができます。とくにアカウントを開設したばかりのスタートダッシュにおすすめのキャンペーンです。ただし、キャンペーンの終了後もコンスタントに情報を発信し、獲得したフォロワーを逃さないようにしましょう。ユーザーの興味を引くツイートを続ければ、リツイートにより拡散され、さらに多くのフォロワーを獲得できます。
企業のTwitterのフォロワー数はどのくらい獲得すべきか
Twitterで企業アカウントを運用するにあたって、目標とするフォロワー数を設定しましょう。フォロワー数の目安は企業規模や業界によって異なりますが、中小企業の場合は1,000人程度が1つの目標です。企業規模がよく似た同業他社のアカウントを参考に、目標のフォロワー数を設定するのもおすすめです。Twitter社によると、ユーザーのうち83%がビジネスアカウントのフォロー後、半年から1年以内に商品を購入しています。また、商品購入前にビジネスアカウントをフォローしていたユーザーの割合は全体の45%です。[注2]
1,000人のフォロワーを獲得できれば、潜在的には830人の顧客を得られる可能性があります。
[注2] Twitter:フォロワーを増やす本当の意味とは
https://business.twitter.com/ja/blog/increasing-followers.html
企業がTwitterのフォロワーを増やすことで期待できる2つの効果
Twitterのフォロワーが増えると、企業はどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、Twitterのフォロワー獲得に取り組む理由を2つに絞り、わかりやすく整理します。
認知拡大やブランディングにつながる
フォロワーを増やすことで、自社や自社ブランドの認知拡大やブランディングにつながります。とくに新商品や新サービスをリリースする場合、フォロワー数が多ければ、リリースに関するツイートをすることでたくさんのユーザーにアピールでき、マーケティング戦略を有利に進められます。Twitterへの投稿は、原則として料金がかかりません。フォロワー数が多ければ多いほど、お金をかけずに効果的なプロモーションが可能です。
自社や自社ブランドのファンを育成できる
Twitterアカウントを通じ、自社や自社ブランドのファンを育成できるのもメリットです。とくに投稿したツイートへのいいね、リツイート、返信などのエンゲージメント率が高いアクティブなフォロワーは、将来的に優良顧客となる可能性があります。自社や自社ブランドのファンを獲得するには、ユーザーの興味を引くようなツイートなどで、フォロワーとの定期的なコミュニケーションを図り、自社をより身近に感じてもらうことが大切です。Twitterをうまく活用して、ユーザーとの心理的な距離を縮めることを意識しましょう。
企業がTwitterのフォロワー獲得を目指すときの2つの注意点
Twitterのフォロワーを増やすうえで注意したい点が2つあります。まず、TwitterをはじめとするSNSにはガイドラインがあります。それを知らず、ガイドラインに違反したフォロワー獲得の施策を行うことは禁止されています。また、Twitterでのプロモーションを通じ、売上アップや認知拡大を達成するには、単なるフォロワーではなく、アクティブなファンを増やすことに意識する必要があります。
フォロワーを「買う」のはガイドライン違反
フォロワーを増やすため、外部サイトを利用してフォロワーを購入するケースがあります。しかし、Twitterのガイドラインでは、フォロワーを「買う」行為は禁止されており、悪質な場合はアカウントが凍結される可能性があります。[注3]
また、Twitterのガイドラインには1日のフォロー数の上限も明記されています。通常のアカウントは1日400人まで、認証バッジを取得したアカウントは1日1,000人までしかフォローできないことを覚えておきましょう。
[注3] Twitter:プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/platform-manipulation
エンゲージメント率が低い投稿は関心を持たれていない
自社のファンを育成するといっても、闇雲にフォロワー数を増やせばいいわけではありません。自社のツイートに対するいいね、リツイート、返信などのエンゲージメントが少ない場合、ユーザーにあまり関心を持たれていないことを示しています。エンゲージメント率を改善することで、アクティブなフォロワーを増やし、購入頻度や購入単価の高い優良顧客の獲得につながります。過去の投稿のエンゲージメント率を分析し、エンゲージメントが高かった投稿をモデルにするなど、エンゲージメント率を高める工夫をしましょう。
【まとめ】
Twitterのフォロワーを増やすため、ユーザーに寄り添った施策を
Twitterのフォロワーを増やせば、認知拡大やブランディング、自社や自社ブランドのファン育成につながります。フォロワーを獲得するには、ユーザーの第一印象を決めるプロフィールの練り直しや、検索キーワードやハッシュタグの有効活用、デジタルギフトサービスによるキャンペーンの実施などが有効です。ユーザーに寄り添った施策を打ち出すことが、Twitterのフォロワーを増やす近道です。