アンケートの回答率を高めるには、謝礼として支払う金額の相場を知ることが大切です。インセンティブが少なすぎるとアンケート回答率が下がりますが、インセンティブが多すぎても予算を圧迫します。また、謝礼金額が一定を超えると、アンケート回答率に貢献しないことも知られています。そこで、この記事ではアンケート回答への謝礼について、以下4点の内容を解説します。
- アンケート回答への謝礼の相場は?アンケートタイプ別に解説
- アンケート回答への謝礼は2種類
- アンケート回答率を上げる謝礼の2つのポイント
- アンケート回答への謝礼なら「デジタルギフトサービス」がおすすめ
目次
アンケート回答への謝礼の相場は?アンケートタイプ別に解説
アンケートの謝礼として支払う金額の相場は、アンケートの種類によって変わります。アンケートタイプ別に謝礼金額の相場を見ていきましょう。
【一覧表】アンケート4種類別の謝礼金額の相場
ここでは4種類のアンケート調査を取り上げ、それぞれの謝礼金額の相場を表にまとめました。
特徴 | 謝礼金額の相場 | |
Webアンケート | インターネット上で答えてもらうアンケート | 数十円~数百円 |
試用アンケート(ホームユーステスト) | 商品サンプルを送り、使用感を答えてもらうアンケート | 500円~数千円 |
郵送アンケート | アンケート用紙を郵送し、回答を返送してもらうアンケート | 300~1,500円 |
電話アンケート | 参加者に電話をかけ、その場で答えてもらうアンケート | 300~1,500円 |
現在は、インターネット上で手軽にアンケートをとれる「Webアンケート」が主流で、1回につき数十円~数百円の少額の謝礼をするのが一般的です。
アンケートの謝礼金額を決める3つのポイント
アンケートの謝礼金額を決めるときは、相場のほかにも、以下の2つのポイントを考慮するのが一般的です。
- どれくらい予算があるか
- どんなターゲットにアンケートを行うのか
アンケート調査にかけられる予算が少ない場合は、1回あたりの謝礼金額も抑えなければなりません。また、アンケート母集団の属性によっても、謝礼金額は変わります。たとえば、アンケート母集団が医者や大学教授などの富裕層であれば、インセンティブの価値を高くする必要があります。謝礼金額の相場だけでなく、アンケート調査の特徴に合わせてインセンティブを設定しましょう。
アンケート回答への謝礼は2種類
アンケート回答への謝礼は、金銭だけとは限りません。「金銭的インセンティブ」「非金銭的インセンティブ」の2種類の違いを解説します。
現金やギフトカードを提供する「金銭的インセンティブ」
金銭的インセンティブとは、アンケート回答への謝礼として、文字通り現金やギフトカードなどの金銭を提供する手法です。金銭的インセンティブを提供する場合、謝礼金額の設定がアンケート回答率を大きく左右します。謝礼金額が低すぎるとアンケート回答率も低下するため、限られた予算の範囲内で、最適な謝礼金額を見つける必要があります。また、前項で述べたように、アンケート母集団の属性も考慮しましょう。たとえば、ターゲットが学生であれば、あまり謝礼金額を高くする必要はありませんが、ターゲットが大学教授の場合は、回答率を高めるために魅力的なインセンティブを設定しなければなりません。
非金銭的な付加価値をつける「非金銭的インセンティブ」
非金銭的インセンティブとは、金銭的な報酬ではなく、アンケートへの回答に魅力的な付加価値をつけることで回答を促す手法です。非金銭的インセンティブには、たとえば次のようなものがあります。
- アンケートへの回答がチャリティへの寄付になる
- アンケート終了後、特典や記念品がもらえる
- イベントへの参加権や優先権など、特別な権利が付与される
非金銭的インセンティブを選択するなら、金銭的インセンティブと違い、ターゲット母集団の性質を見極めなければなりません。たとえば、学生にアンケートを実施する場合、特典として文房具や学用品などを提供することで、アンケートへの参加を促すことができます。
アンケート回答率を上げる謝礼の2つのポイント
アンケート回答率を上げたい場合は、次の2つのポイントを意識しましょう。
謝礼を提供するタイミングを考える
アンケート回答への謝礼は、「前渡し型(アンケート回答前に支払う)」か、「約束型(アンケートの回答者のみに支払う)」のどちらかです。一般的に、アンケート回答率を上げられるのは「前渡し型」です。ただし、アンケート参加者全員に謝礼を提供するとコストがかかるため、予算に合わせて選ぶ必要があります。回答者のみに支払う「約束型」では、コストを抑えられ、謝礼を支払うときの手間がかからないというメリットがあります。
抽選制にするか、全員に謝礼を支払うか
「約束型」の場合でも、さらに抽選で選ばれた人のみに謝礼を支払うか、全員に支払うかによって、アンケート回答率が変わります。アンケートの回答率が高まるのは、アンケートの完了者全員に謝礼を支払う場合です。しかし、抽選制の場合にも、高額の謝礼金額を設定することで、アンケートへの参加を促すといった戦略があります。ただし、その場合は景品表示法に違反しないよう注意が必要です。[注1]
[注1] 景品表示法とは
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/
アンケート回答の謝礼なら「デジタルギフトサービス」がおすすめ
アンケート回答の謝礼なら、「デジタルギフトサービス」の利用がおすすめです。デジタルギフトサービスとは、景品やギフトと交換可能なデジタルコードをメールなどで送り、オンラインでインセンティブの付与が可能なサービスです。デジタルギフトサービスを導入する2つのメリットを解説します。
柔軟なキャンペーン設計が可能
デジタルギフトサービスは、アンケートの謝礼金額を自由に設定できるものも多くあります。ターゲット母集団の属性や、アンケート調査の目的に合わせて、柔軟なキャンペーン設計が可能なため、数十円~数百円の少額のインセンティブを提供することが多いWebアンケートなどは、特にデジタルギフトサービスが最適です。
配送や梱包コストがかからない
デジタルギフトサービスは、メールでインセンティブを付与できます。郵送で特典などを送る場合と違って、配送コストも梱包コストもかかりません。コストがかからない分、インセンティブを高めに設定することも可能です。在庫管理をする必要もないため、管理コストも削減できます。
【まとめ】
アンケート謝礼の相場や種類を知り、インセンティブを正しく設定しよう
アンケートの謝礼金額の相場は、アンケートタイプによって異なります。現在主流のWebアンケートの場合、1回につき数十円~数百円の少額の謝礼をするのが一般的です。また、アンケートの謝礼には、「金銭的インセンティブ」「非金銭的インセンティブ」の2種類があるため、アンケートの目的やターゲットの母集団に合わせて選びましょう。簡単・手軽に利用できる「デジタルギフトサービス」がおすすめです。